IT転職で失敗した話を正直に書く【30代・子持ち・未経験の体験談】
IT転職、正直に言います。私は最初の6ヶ月、ほぼ何もうまくいきませんでした。
書類で落ち続け、面接に呼ばれても通らず、妻には「やっぱり無理なんじゃないか」と言われそうで言い出せない夜が続きました。転職成功した話はたくさんある。でも、失敗した話はあまり出てこない。
35歳・子持ち・設備管理からIT転職した私の、失敗談を正直に書きます。
失敗① 最初の3ヶ月、方向性が全く定まっていなかった
転職を決めた当初、私には「IT業界に行きたい」という気持ちだけがあって、「何の職種を目指すか」が全く決まっていませんでした。
エンジニアになりたいのか、運用監視をやりたいのか、ITコンサルなのか、社内SEなのか。何も決まっていないまま、とりあえずエージェントに登録して、「IT関係の仕事を探してください」と言ってしまったんです。
これが最初の大きな失敗でした。
エージェントの担当者は困ったと思います。「IT関係」では求人を絞れない。その結果、求人紹介のメールが止まったり、的外れな求人が届いたりして、「このエージェント使えない」と思って登録を止めてしまいました。
問題はエージェントじゃなかった。自分の軸が決まっていなかっただけです。
どうやって軸を決めたか
3ヶ月間、ひたすら求人を眺めて「これなら自分の経験が使えそう」と思える仕事を探しました。設備管理で機械の監視をしていた経験から、インフラエンジニアの「システム監視・運用」が近いと気づいたのが転換点でした。
失敗② 書類選考で20社以上落ちた
軸が決まってからも、書類選考で落ち続けました。
最初の1ヶ月で応募した20社のうち、面接に呼ばれたのは2社だけ。書類通過率10%です。平均でも30%程度は通るらしいので、かなり低い数字でした。
落ちた理由は後から振り返るとわかります。職務経歴書の書き方が最悪でした。
「設備管理の経験:〇〇ビルの設備点検・保守を担当」と書いていたんですが、これではIT企業の採用担当者に何もイメージが伝わりません。設備管理とITが全く別世界の話に見えてしまう。
「24時間稼働する設備を監視し、異常発生時は即時対応。監視ログの分析から予防保全を実施」という書き方に変えてから、書類通過率が上がりました。やっていることは同じです。言葉を変えただけ。
書類選考で落ちているなら、まずここを疑う
「自分の経験がIT業界でどう使えるか」を採用担当者の言葉で書けているか、確認してみてください。「〇〇をやっていました」ではなく「〇〇という課題に対して、〇〇で解決しました」という構造が書類には必要です。私はここに気づくのに3ヶ月かかりました。
失敗③ 面接で「なぜIT?」に答えられなかった
書類が通るようになって、面接に呼ばれ始めました。でも最初の面接は、今思い出しても恥ずかしい出来でした。
「なぜIT業界を目指したんですか?」という質問に、「将来性があると思ったので」と答えてしまいました。
面接官の表情が少し変わったのを覚えています。「それはうちじゃなくてもよくないですか」という視線でした。実際、その会社には落ちました。
IT転職の面接で「将来性があるから」は、最も弱い動機です。面接官は毎日IT志望者と会っている。全員が「将来性があるから」と言ってくる。その中で記憶に残るわけがない。
答えられるようになったのはこう変えてから
「設備管理で設備の監視をしていた経験が、ITインフラの運用監視と構造的に近いと気づいた。同じ『稼働を止めない』という仕事を、より規模の大きい世界でやりたいと思った」という答えに変えました。自分の経験から動機を引き出すと、面接官に「この人は考えてきた」と思ってもらえます。
失敗④ 子どもが熱を出した日に面接が重なった
子持ちでの転職活動には、こういう失敗もあります。
第一志望に近い企業の面接が決まっていた日の朝、子どもが38.8度の熱を出しました。
保育園には預けられない。妻は仕事を休めないタイミング。私が見るしかない。面接は午後1時。
電話で事情を説明して日程変更をお願いしました。担当者は「わかりました」と言ってくれましたが、再調整の連絡がその後なかなか来ず、結局その会社とのやりとりが途切れてしまいました。
子持ちの転職活動は、こういうリスクがゼロにはなりません。でも事前に「子どもの急病の場合は日程変更の可能性があります」と伝えておけば、企業側も対応しやすかったと後から思っています。
失敗⑤ 妻への説明が後手後手になっていた
転職活動を始めた当初、妻にはあまり詳しく話していませんでした。
「なんとなく転職活動してる」「うまくいきそうだったら話す」という姿勢でいたんですが、これが関係をぎくしゃくさせる原因になりました。
3ヶ月経っても進展がないのに、私は外で面接に行き、夜中に職務経歴書を書いている。妻からすれば「何をやっているのか見えない」状態です。「本当に転職できるの?」という不安が積み重なっていたんだと思います。
変えたこと:進捗を週1回共有するようにした
「今週は〇社応募した」「書類が〇社通った」「面接の感想はこうだった」を週末に話すようにしました。それだけで妻の反応が変わりました。成果じゃなくて「動いていること」が見えれば、パートナーは安心できます。
失敗しても転職できた理由、正直に言います
6ヶ月間の失敗を経て、私はIT転職に成功しました。
なぜ成功できたかというと、単純に「やめなかったから」だと思っています。
書類で20社落ちても、面接で何度も手応えなく終わっても、子どもが熱を出して面接をキャンセルしても、その都度「次どうするか」を考えて動き続けました。
失敗のたびに「なぜ落ちたか」を自分なりに分析して、一つずつ変えていきました。書類の書き方、面接の答え方、エージェントとの付き合い方。全部、最初は下手くそでした。
転職活動で一番大事なのは、続けることだと、今は思っています。
30代・子持ちでIT転職を考えている人へ
失敗した話を長々と書いてきましたが、伝えたかったのは「失敗するな」ということではありません。
失敗することは最初からわかっていた方がいい、ということです。
書類で落ちる。面接でうまく話せない。家族との調整に失敗する。これは全員が通る道です。特別に運が悪いわけでも、能力がないわけでもない。
ただ、失敗のたびに「なぜ落ちたか」を考えないと、同じ失敗を繰り返します。私はそれに気づくのが遅かった。この記事を読んでいるあなたは、少し早く気づけるかもしれません。
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