子持ち転職のタイミング、正直に言う。30代パパが経験した現実
転職を考え始めたのは、子供が1歳になったばかりのころだった。
妻が育休から復職し、保育園が決まり、ようやく生活が落ち着いてきた。でも職場に戻ってみると、なんか違うな、という感覚がずっとあった。残業は多いし、帰宅したらもう子供は寝ている。休日は疲れ果てて、ソファで潰れる。
「これが俺の生活か」と思ったとき、転職を本気で考え始めた。
でも踏み出せなかった。理由は一つで、「子供が小さいうちに転職するのはリスクが高い」という感覚があったから。
結論から言う。私は34歳、子供1人の状態で転職した。完璧なタイミングなんてなかった。でも後悔はしていない。

「完璧なタイミング」は一生来ない
転職したのは子供が1歳のとき
私が転職活動を本格的に始めたのは、子供が1歳になった直後だった。設備管理の仕事をしていて、年収は350万円ほど。残業は月30〜40時間。決して最悪ではないが、このまま続けてどうなるか、が見えなかった。
当時の周りの反応はだいたいこうだった。「子供が小さいうちは安定優先だろ」「今じゃなくていいんじゃないか」。妻も最初は反対した。家のローンはないが、貯金もそこまで多くない。不安要素は確かにあった。
「今じゃない」と言い続けると一生できない
ただ、よく考えてみると、「今じゃない」の基準が曖昧だった。子供が2歳になったら動きやすいか?ならない。3歳になれば?保育園でよく熱を出す時期が来る。小学生になれば?学童の問題がある。
転職に最適なタイミングなんて、どの年齢の子供を持っていても「難しい理由」は必ず見つかる。つまり、ずっと待ち続けることになる。
それよりも大事なのは、「動く準備ができているかどうか」だと気づいた。

子持ちパパが転職を決意した3つのこと
帰宅したら子供が寝ていた
残業が続いた時期、家に帰ると子供はもう寝ていた。朝は出勤前にちょっと顔を見るだけ。平日はほとんど関われない。それが1週間、2週間と続いて、ある日「俺、父親やれてないな」と思った。
別に子供の顔が見たくて転職したわけじゃない。でも、このままでいいとも思えなかった。転職の動機って、案外こういう小さい感情の積み重ねだと思う。
妻の顔が疲れていた
妻は復職してフルタイムで働いていた。保育園の送り迎えも、病気のときの対応も、ほぼ妻がやっていた。私は仕事を理由に逃げていた部分がある。
ある夜、妻が「あなたって家のこと、どう思ってるの?」と聞いてきた。責めているわけじゃなかったと思う。ただ疲れていた。そのときに「このままじゃまずい」と本気で思った。
年収350万で貯金ができなかった
生活は回っていたが、貯金ができていなかった。子供の教育費、保育料、日々の出費。将来に対して漠然とした不安があった。転職して年収が上がるかどうかは正直わからなかったが、このまま何もしないよりはマシだと判断した。
避けたほうがいい転職タイミング
体験談を通じて感じた「これは避けたほうがいい時期」を正直に書く。

保育園・小学校の入園・入学直後
子供が新しい環境に慣れるのに数ヶ月かかる。熱を出す頻度が上がる時期でもある。親が職場を変えるタイミングと重なると、双方に余裕がなくなる。転職するなら入園・入学の半年前か、落ち着いてからの半年後が現実的だ。
妻が育休明け直後
妻が職場復帰した直後は家庭の中で最もバタバタする時期の一つ。生活リズムの変化、保育園の慣らし、妻のストレス。このタイミングで自分も転職活動を並行するのはかなりきつい。最低でも妻の復職から3〜6ヶ月は様子を見たほうがいい。
家のローンを組んだ直後
住宅ローンを組むとき、勤続年数や年収が審査に影響する。転職直後だと審査が通りにくくなる場合がある。家を買う予定があるなら、先に購入を済ませてから転職するか、転職先で1〜2年経ってから購入を検討するほうが無難だ。
転職して変わったこと、変わらなかったこと
夜ごはんを家族で食べられるようになった
転職後、残業がほぼなくなった。18時台に帰れる日が増えて、家族3人で夕食を食べる機会が増えた。地味なことだが、これが一番変わったことかもしれない。
子供が「おかえり」と言いながら走ってくる。転職前はそれがなかった。
妻の表情が変わった
転職後しばらくして、妻が「最近ちゃんと話せてるね」と言った。私が家にいる時間が増えて、会話が増えた。子供のことを一緒に考える余裕が生まれた。転職は自分のためだけじゃなかったんだと、後から気づいた。
年収は一時的に下がった
正直に言う。転職直後は年収が下がった。IT未経験で入社したので、最初はしょうがなかった。でもそれは「一時的」と分かっていたから受け入れられた。半年後、1年後にどうなるかを考えて動いた。
結果として、1年後には転職前の年収を超えた。

子持ちで転職するなら、エージェント選びが重要
転職活動中、私がいちばん助かったのはエージェントの存在だった。子供がいると、転職活動に使える時間が限られる。土日の面接も難しいことがある。そういう状況を理解してくれるエージェントを選ぶことが大事だと感じた。
私が使ったのはレバテックキャリアだ。IT専門のエージェントで、未経験でも親身に対応してくれた。面談はオンラインで夜の時間帯にも対応してくれたので、子供が寝た後に話すことができた。
子持ちだからといって遠慮しなくていい。むしろ「家族がいるから転職活動の時間が限られる」と最初から伝えておくと、エージェント側もスケジュールを調整してくれる。

まとめ。タイミングを待つより「動く準備」をしておく
子持ちで転職するのに、完璧なタイミングはない。これは本当にそう思う。
子供の年齢、妻の仕事、家のローン、保育園のこと。考え出したらキリがない。でもそれは「動かない理由」を探し続けることでもある。
私が後悔していないのは、タイミングが完璧だったからじゃない。準備ができた状態で動いたからだ。転職エージェントに登録して、自分の市場価値を確認して、妻と話し合って、覚悟を決めた。
もし今「転職したいけど子供がいるから…」と思っているなら、まずエージェントに登録するだけでいい。話を聞くだけでも、選択肢が広がる。動くかどうかはその後でいい。
